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19時半過ぎ
外にいると「どぉぉぉん」という音が聞こえた。自衛隊基地があるのでさほど気にしなかったが。
21時前
家にいると今度は窓ガラスがガタガタ。桜島か・・・・?
桜島のライブを見ると山肌が真っ赤に染まっていた。爆発による空気振動だった。
調べてみると19時半頃の音も爆発によるものだった。
南の方に撮影に行く予定だったが、山肌が真っ赤に染まった桜島を見ると。。。
桜島に直行。
桜島用の撮影地に着くと、すでに先客が1組。話をすると鹿児島県天文協会のKさん夫妻でした。Kさん夫妻は桜島にて21時前の爆発を撮っていらっしゃって、すばらしいショットを見せてもらった。爆発音もすごかったそうである。
※Kさんの画像は昨日の朝日新聞夕刊で使われたそうだ。
火口の辺りが赤くなっている。火映現象だ。肉眼でもはっきり分かる。火口周辺が明るくなったり、暗くなったり。爆発しそうでなかなかしない。Kさん夫妻とヘールボップや百武の話をして盛り上がる。南にはカノープスがよく見えた。
23時30分頃、ごぉぉぉぉ と音が聞こえだす。鳴動である。「そろそろくるかも」とKさんがおっしゃった。時折火口がたいへん明るくなり、もうすぐかと思うと暗くなる。火映が見えなくなった。すると「火山を撮る先生によると、爆発前に沈黙することがよくあるそうです。この沈黙が長いほど威力が大きいそうですよ」と奥様がおっしゃった。
36分頃、ワイドビノで見ていると、赤熱した噴石が火口から2,3個飛び出したのが見える。急に火口が赤くなり、どんどん噴石を上げ始め、音も聞こえ始めた。爆発だ!
赤熱した噴石が山肌を転がっていく。海面が赤くなっているのが肉眼でも分かる。
初めて見る夜間の爆発。うつくしい。
爆発は1分ほどで終了。
この時の爆発は(気象庁の噴火情報によると)
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火 山:桜島
日 時:2009年12月22日23時36分(221436UTC)第2報
現 象:爆発
有色噴煙:火口上900m(海抜5800FT)
白色噴煙:
流 向:東
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A点最大振幅:1.8μm
爆発音:なし
体感空振:なし
O点空振計:1.6Pa
D点空振計:15.1Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:6合目(昭和火口から300~500m)
噴煙:少量
火柱:なし
火山雷:なし
火口:昭和火口
今年481回目
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この後0時25分頃にも爆発。
この時は爆発の条件が満たなかったようで、噴火情報にかかれていない。こちらの方が凄いように思ったんだが。
2時になると40Dのバッテリーが尽きたので撤収。Kさん夫妻も撤収された。
その後4時台にやや規模の大きな爆発があったようだが、そこまで撮る元気は無かった。
1時間ほど撮った画像をキクチマジックで比較明合成
KissX2 EFS10-22mm(10mmF4) 3分×7枚 ISO1600
本当は佐多に行ってガム星雲を狙いたかったのだけど、天気に不安があるので、
冬型になると晴天率の高い内之浦に遠征しました。1ヶ月ぶりの撮影でした。
すぐ南東は太平洋なので空はかなり暗いです。冬の天の川も楽に見えます。
しかし、西は・・・
電波望遠鏡を照らしている光が一晩中ついてました。
kissX2 EFS10-22mm(12mmF4) 4min ISO1600
夜半にはカノープスも。右側にも小さい電波望遠鏡がありますね。
ノーマル機での撮影ですのでガム星雲もバーナードループも何もでません。
やっぱり赤い星雲が写らないとないと寂しいですね。
改造機は77EDにつけて撮っていました。そちらの画像はまだフラットも撮ってないので、仕事の合間を見て処理します。